冷蔵庫や洗濯機の消費電力っていまいちよくわからないですよね。
どのカタログに大きく1回の洗濯はわずか〇〇円!
と書かれているので「安いんだなー」程度にしか見ていないと思います。
微々たるものかもしれませんが、チリも積もればなので計算方法を解説いたします。
消費電力
消費電力とは、機器を動かすときに使う電力になります。
かんたんに言うと、電化製品を動かすの必要なパワーということです。
一般的に家電には消費電力の表示が義務づけられております。
消費電力の単位は【W】で示されます。
1000W(ワット)は 1kW(キロワット)と同じです。
消費電力量
消費電力量はこの消費電力と使用した時間の積になります。
単位は【Wh】ワットアワー
電気料金を計算するときは、kWh(キロワットアワー)を使います。
例えば、1kW(1000W) の電力を1時間(アワー)消費した時の消費電力は
1kWh(1キロワットアワー)となります。
計算例
消費電力【W】 x 時間【h】 ÷ 1000 = 消費電力量【kWh】
一般的に消費電力は【kWh】キロワットアワーで表示されますので、
単位を変えるために1000で割っております。
たとえば消費電力 120W の家電製品を 3時間 使用した場合
カタログ表記の消費電力量
冷蔵庫の場合
冷蔵庫は年間あたりの消費電力量を表示するようになっております。
年間消費電力量は「JIS C 9801-3:2015」家庭用電気冷蔵庫及び電気冷凍庫の特性及び試験方法で定められた測定方法と計算方式ででた値を表示しております。
● JIS C 9801-3:2015
家庭用電気冷蔵庫及び電気冷凍庫の特性及び試験方法
周囲温度 | 32℃:205日/ 16℃:160日 |
設置条件 | 側面壁:両側 奥行:製品奥行き寸法 壁との隙間:ストッパーまで当てる |
庫内温度 | 冷蔵室:4℃/冷凍室:-18℃ |
ドア開閉回数 | 冷蔵室:1回/日 冷凍室:1回/日 |
庫内負担の途中投入 | 有り |
自動製氷機(製氷動作) | 有り |
● 家庭用電気冷蔵庫及び電気冷凍庫消費電力量の表示
(周囲温度32℃測定による
1日当たりの消費電気料 x 205日)
+
(周囲温度16℃測定による
1日当たりの消費電力量 x 160日) = 年間消費電力量(kWh/年)
あくまでもこちらは参考数値となります。
データではドアの開閉数が、冷蔵、冷凍で1日1回なので、当然ですが消費電気使用量は上がるに決まってます!
冷蔵、冷凍1日1回のドアの開閉での測定です。。。
洗濯機の場合
洗濯機の場合は、標準的な使い方で1回運転させるときに消費する電力量となります。
「JIS C 9606」電気洗濯機で想定されている試験布を規定量いれて、標準コースで1回運転した時の消費電力量を計算した値となります。
一般社団法人 日本電機工業会の自主基準「乾燥性能評価法」で測定したものとなっております。
ドラム洗濯機の電気代を検証しております。参考に確認してください。
まとめ
消費電力量の計算はわかりずらいですが、基本がわかってしまえば理解できると思います。
- 単位は「W」ワット、「kW」キロワット、「kWh」キロワットアワー がある。
- 電化製品の消費電力は「W」。
- 1kW(1キロワット)は1000W(1000ワット)。
- 消費電力量の単位は「kWh」で、1kWの電力を1時間使用した時の電力量である。
- 電気料金は、「円/kWh」で計算される。
電気料金の計算等に参考にしてみてください。
参考・家電製品別の電力消費割合になります。
夏季、冬季の家庭での電力消費が特に多い日の電力割合をグラフ化したものになります。
電力消費はエアコン、冷蔵庫、照明で約5割を占めております。この電力を節電することがポイントになります。
ちなみに洗濯機は下から3番目ぐらいの2パーセント程度となります。
洗濯回数や乾燥で使った場合は増えると思います。(電気の場合は乾燥時間が長いので。。。)
やはり、時間とコストを考えると、乾燥は「乾太くん」にお任せしたほうがいいですね!
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